ケルト神話?
どんな話があるの?
みたいな人にとっての、最初の一冊によさそう。
作者のマリー・ヒーニー(Marie Heaney)は、北アイルランドの詩人、シェイマス・ヒーニー(Seamus Heaney)の奥さん。
原著は、The Names Upon the Harp: Children’s Irish Legends
読む動機
元の絵本の、PJ Lynchのイラストが凄く綺麗でひとめぼれして買いました。
PJ Lynchのウェブサイト http://www.pjlynchgallery.com で美麗なイラストが一部見られます。
本の中身はGoogle Booksでも一部プレビューできます。
目次を読む
第一部 神話ものがたり
- モイテューラの戦い
- リールの子どもたち
第二部 アルスターものがたり
- クー・フリンの誕生
- ブリックルーの宴会
- 悲しみのディアドラ
第三部 フィニアンものがたり
- フィンと知恵の鮭
- 魔法にかけられた鹿
- オシーンと不老不死の楽園
内容紹介
アイルランドの初期の文学は、大きく分類して、「神話ものがたり」「アルスターものがたり」「フィニアンものがたり」の三つの群に分けられています。この本では、三つのものがたり群について、それぞれかいつまんで紹介するとともに、そのなかから代表的な古いものがたりを選び出してあります。
と、原作者マリー・ヒーニーがいうように、有名な話だけを入れていて、語りも易しいのでケルト神話に興味を持った初めの頃にとっつきやすい。
監修の大野光子氏といえば、現代女性アイルランド作家、ヌーラ・ニー・ゴーノルの翻訳などを手がけている方だった。
『トゥレンの息子たちの運命』や『クーリーの牛争い』がないのはちょっと意外か?
一つなにか言うなら、ディルムッドとグラニアの話もあればなぁ……と思いつつ、ディアドラの話と被るので仕方ないのかもしれない。
Internet Archive で原著を読む
(上の画像はリンクするとamazon.co.jpのページに飛びます)
実は原著の方は、買わなくてもネットで見る方法があります。
それは、Internet Archive で、デジタル書籍を借りること!
(もちろん英語で書かれていますが……)
アカウントを取得し(メールアドレスとパスワードの登録が必要)、The names upon the harp, Irish myth and legend : Heaney, Marie に行くと Borrow か Waiting list といったボタンが表示されるはずです。
どっちのボタンが出てきてもいいから押す。
すぐに借りることが出来た場合、そのままフルカラー美麗絵本をブラウザで楽しむことが出来るようになる。
もしすぐに借りられないにしても、Waiting list に登録しておけば、借りれるようになった時にメールで通知してくれるので、Borrow すればいいのです。
リンク
アイリッシュ・ハープの調べ―ケルトの神話集(春風社の紹介ページ)