『アイルランドの文学精神──7世紀から20世紀まで』松岡利次(岩波書店)

2018年9月3日

どうも、櫟野もり(@1no_mori)です!

個人的に、アイルランド神話好きがアイルランド文学史を読むなら、この本はめっちゃ楽しい。少なくとも私は、とても楽しい。

クーフリンを主人公とした物語群などについては、「第三章 土着文学の再話」が当てられている。

リンク アイルランドの文学精神 - 岩波書店

この本の良いところ

この本の帯には、次のような文が書いてあって、ワクワクする!

神話・説話の世界とアングロ・アイリッシュ文学──神話的想像力と批判精神が共存する特異な精神圏への航海

今まであまり扱われなかった中世と近世初期の文学も含めて、多様なアイルランド文学全体を見渡して、それぞれの作品の真髄を表している文章を抽出し、それら自身に文学精神を語らせる」──筆者はあとがきでこのように書いている。『アイルランドの文学精神──7世紀から20世紀まで』で引用される作品の多くは筆者による翻訳であり、私自身あまり知らなかった作品も多くあった。

「アイルランド文学」が、「アイルランドの歴史」を意識した中で語られている。

「アイルランド文学年表」が入っていることや、「作品解題+人名索引」では実際に読むための文献も示されていることで、興味がある人間が「次」にアクセスしやすくなっている。

何より、初期、中世のアイルランド文学に関する話題が豊富で、他とは違ったアイルランド文学に関する読書体験ができた、というのが私がこの本をおすすめする一番大きな理由。

松岡 利次『アイルランド地名考』 言語と文化(3), 2006年, 113-127頁.

↑これを加筆したものが「土地の記憶」の章として収められているため、試しに読んでみてはどうでしょうか?

目次を読む

凡例
神話の人びと

序章 懐古する予言

  • 予言する死者
  • 異界
  • 異文化接触
  • 時の重積
  • 中世文学の基層
  • パロディ
  • 列挙と円環

I  異界

第一章 異界行

  • 時の重積――聖コルム・キレと異界の若者との対話(九世紀)
  • 時を渡る――トゥアン・マク・カリルの変身譚
  • 時の交錯
  • 異界からの訪問者
  • 楽土の淫乱
  • スヴネの狂乱
  • 聖愚者マク・ダー・ヘルダ
  • サウィン
  • 創成神話としてのクアルンゲの牛捕り

第二章 予言

  • 死にきれない死者
  • 終末への憧れ
  • 死の予言のパラドックス
  • 死者と生者の往来
  • 禁忌と運命
  • 通夜
  • 循環する予言

第三章 土地の記憶

  • 地名の誕生
  • ディンヘンハス(地誌)
  • 古老達の語らい
  • 「アイルランド」の語源
  • 地名の英語化
  • 地名の呪い
  • 英語化のジレンマ
  • 地名のよみがえり

II パロディ

第一章 古典遍歴

  • 聖人の島アイルランド
  • 遍歴するアイルランドの修道士
  • コルンバヌス――儚き生よ
  • エリウゲナ
  • 聖書の奇蹟
  • 聖書注解とラテン語文法
  • 西方風の語り(ヒスペリカ・ファミナ)
  • ラテン語のパロディ
  • 詩人の手引きオガム文字
  • ラテン語文学の翻訳

第二章 聖書のパロディ

  • 不安のパロディ
  • 呪いの諷刺
  • 初期アイルランドのパロディ
  • 聖書物語
  • 反キリスト
  • 聖人伝
  • マッコングリニの夢想

第三章 土着文学の再話

  • クー・フリン
  • アルスター物語群
  • 神話物語群
  • フィアナ物語群
  • 歴史物語群
  • 航海物語
  • 諺(知恵)文学
  • 写本『レンスターの書』
  • 写本の落書き

第四章 植民地の憂鬱

  • ゲール文化の継続
  • 支配される意識
  • イギリス支配の強化と偏見の生成
  • キーティングによるアイルランド史の創作
  • 偏見への反論
  • 帝国の論理に対抗する民族の創造

第五章 復活の幻想

  • ガリヴァー旅行記
  • 英語に対するこだわり
  • 伝統の創作
  • 伝統復活のパラドックス
  • 植民地人の気質と暮らし
  • 保守的,宗教的敬虔さ
  • コナハトの恋歌
  • 現代アイルランド語文学の維持
  • 北からの声

終章 屈折した言語のダイナミズム

  • アイルランド語衰退の不条理
  • 言語復活運動の偽善性
  • 英語の破壊
  • 境界の言語文学――ケルト
  • アイルランド文学の不安と揺らぐ優しさ

アイルランド文学年表
あとがき
参考文献
作品解題+人名索引

作品解題+人名索引(項目)

この本の巻末にある「作品解題・人名索引」の項目を列挙して、参考文献などがあれば追加しています。

本書で引用し、行間に*アステリスクで示した作品を、表題の50音順に掲げ、解題を付す。

アートゥ・ヒーの館(Bruiden Átha hÍ)


アーマーの書(The Book of Armagh)807年


愛英辞典


アイフェの一人息子の死


アイリッシュ・タイムズ(Irish Times)


アイリッシュ・プレス(Irish Press)


アイルランド王国の年代記(Annála Ríoghachta Éireann / Annals of the Kingdom of Ireland)


アイルランドが征服されなかった理由(Discovery of the True Causes why Ireland was never Entirely Subdued)1612年


アイルランド現状管見(A View of the Present State of Ireland)1596年(1633年刊行)

『妖精の女王』を書いた詩人エドモンド・スペンサー(Edmund Spenser)が書いた。

『一五九六年、エドマンド・スペンサー氏によりユードクサスとアイリニーアスの対話の形で書かれたるアイルランドの状況管見』(七)
水野 眞理
文学と評論 3(8) 38-61 2011年11月

『一五九六年、エドマンド・スペンサー氏によりユードクサスとアイリニーアスの対話の形で書かれたるアイルランドの状況管見』(五)
水野 眞理
文学と評論 3(7) 47-66 2010年

邦訳・解説『一五九六年, エドマンド・スペンサー氏によりユードクサスとアイリニーアスの対話の形で書かれたるアイルランドの状況管見』
水野 眞理
文学と評論,第3集2,37-55 2002年


アイルランド語の将来(Seán Ó Catháin, “The Future of the Irish Language” Studies : An Irish Quarterly Review 62, 1973, pp. 303-322)


アイルランド語の文法と綴り(Gramadach na Gaeilge agus Litriú na Gaeilge : An Caighdeán Oifigiúil)1958年


アイルランド語文法論考(Irish Grammatical Tracts)13-16世紀


アイルランド史(Foras Feasa ar Éirinn「アイルランドについての基礎知識」)

ジェフリー・キーティング(Geoffrey Keating)によるアイルランド史。


アイルランド詩拾遺(Reliques of Irish Poetry)1789年

編訳者シャーロット・ブルック(Charlotte Brooke)。


アイルランド,聖者と賢者の島(Irlanda, Isola dei Santi e dei Savi)1907年

ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)がトリエステでイタリア語で行った講演。

小菅奎申, 松村賢一, 三好みゆき, 大澤正佳, 北文美子, 木村正俊, 真鍋晶子, 盛節子 訳『ケルティック・テクストを巡る (中央大学人文科学研究所翻訳叢書)』中央大学出版部(2013)


アイルランド地誌(Topographia Hibernica)1188年

本書pp.189-190.ギラルドゥス・カンブレンシス(ウェールズのジェラルド, Giraldus Cambrensis)が記した。

ギラルドゥス・カンブレンシス 作, 有光秀行 訳『アイルランド地誌 (叢書・西洋中世綺譚集成)』青土社(1996)


アイルランドで発禁になった(Julia Carlson, Banned in Ireland : Censorship & the Irish Writer, 1990)


アイルランドにおける貧民の子供を親および国の負担から解放し、公益に供するための鄙見 1729年

ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)作。


アイルランド農民の気質と物語(Traits and Stories of the Irish Peasantry)1830年,第二集 1833年,決定版 1843-44年

ウィリアム・カールトン(William Carleton)著。


アイルランドのバラード詩(Ballad Poetry of Ireland)1845年

トマス・デイヴィス(Thomas Davis)作。


アイルランド文献集 1899年-


アイルランド来寇の書(lebor Gabála Érenn)11世紀

八住利雄 編 『世界神話大系40 アイルランドの神話伝説』 名著普及会(1981)

吉田敦彦 監修, 辺見葉子・伊藤盡 編著 『国際理解にやくだつ世界の神話〈5〉ヨーロッパの神話』 ポプラ社(2000)

↓は図書館向けデジタル化資料送信サービスを使って読むことが可能。


赤牛の書(Lebor na hUidre レボル・ナ・ヒードレ)


あなたたちへの便り(Scél lem dúib)9-10世紀


アラン島(The Aran Islands)1907年

劇作家ジョン・ミリントン・シング(John M.Synge)のアラン島滞在記。

J.M.シング [著], 栩木伸明 訳『アラン島 (大人の本棚)』みすず書房(2005)


アルスター年代記(Annals of Ulster)


アワルギン「私は海を渡る風」


イー・ブラジル(Hy-Brasil)2005年


イニスファレン年代記(Annals of Inisfallen)


韻文詩篇(Saltair na Rann)10世紀末


ウア・コラの航海(Immram Cauraig hua Corra)11世紀


ウィルギリウス(Virgilius of Salzburg)


ウシュリウの息子たちの流浪(Longas mac nUislenn)9-10世紀

「ウシュネの息子たちの放浪」または「デアドラ」の話は、『デァドラ精選シリーズ』という本が、大学教育出版から三宅忠明氏の邦訳により現4冊出ています。

Tadaaki Miyake『DEIRDRE―From Earliest Manuscripts to Yeats and Synge』University Education Press, 1999

版元リンク DEIRDRE | 株式会社大学教育出版


(The Sea)2005年

ジョン・バンヴィル(John Banville)作。2005年度ブッカー賞受賞作品。

ジョン・バンヴィル 著, 村松潔 訳『海に帰る日 (新潮クレスト・ブックス)』新潮社(2007)


海へ騎り行く者(The Riders to the Sea)1904年

ジョン・ミリントン・シング(John M. Synge)作の一幕劇。

John M. Synge 著 西田 実/松岡利次 編注『谷間の影・海へ乗り行く者』英宝社(1974)


ウラドの人たちの酩酊(Mesca Ulad)


エウェルへの求婚(Tochmarc Emire)


エーダインへの求婚(Tochmarc Étaíne)

吉田敦彦 監修, 辺見葉子・伊藤盡 編著 『国際理解にやくだつ世界の神話〈5〉ヨーロッパの神話』 ポプラ社(2000)

八住利雄 編 『世界神話大系40 アイルランドの神話伝説』 名著普及会(1981)


選ばれた庭(The Chosen Garden)1990年

ミホール・オシール(Micheal O’Siadhail)作。


オー・ダーリー(エーンガス・マク・ダーレ)

Aonghus mac Daighre Ó Dálaigh


オー・ダーリー(ゴフリー・フューン)

Gofraidh Fionn Ó Dálaigh


オー・ダーリー(ドナハ・モール)

Donnchadh Mór Ó Dálaigh


オー・ヒギン(タイグ・ダール)

Tadhg Dall Ó hUiginn


オー・ヒギン(フィリプ・ボホト)

Philip Bocht Ó hUiginn


オー・ブルーダル(ダーヴィー)

Dáidhí Ó Bruadair


オー・ホーサ(オヒー)

Eochaidh Ó hEódhasa


オー・ラヒレ(エーガーン)

Aodhagán Ó Rathaille


オイングスの聖人暦(Félire Óengusso Céli Dé)793-820年頃

本書pp.137-139.


オイングスの夢(Aislinge Oenguso)8-9世紀


置き去りにしたいアイルランド 1990年

フィンタン・オトゥール(Fintan O’Toole), “The Ireland we hope to leave behind” Irish Times 1990年11月29日


織物屋の墓(The Weaver’s Grave)1912年

シェーマス・オケリー(Seumas O’Kelly)作。


俺はアイルランド人──ここから救い出してくれ 2004年

Donal Ruane, I’m Irish : Get Me Out of Here!, 2004, pp.208-209.


鵞鳥城砦の饗宴(Fled Dún na nGéd)12世紀


ガリヴァー旅行記(Gulliver’s Travels)1726年(今日読まれるのは1735年の改訂版)

スウィフト 著, 中野好夫 訳『ガリヴァ旅行記 (新潮文庫)』新潮社(1951)


カンブレの説教 7-8世紀頃


キリストの誕生の夜の十七不思議 11世紀か12世紀

松岡利次 編訳『ケルトの聖書物語』岩波書店(1999)


クアルンゲの牛捕り(Táin Bó Cúailnge)

キアラン・カーソン(Ciaran Carson)による現代語訳がある。

キアラン・カーソン 著, 栩木伸明 訳『トーイン クアルンゲの牛捕り (海外文学セレクション)』東京創元社(2011)

八住利雄 編 『世界神話大系40 アイルランドの神話伝説』 名著普及会(1981)


クー・フリンの最期(Aided Chon Culainn)


クー・フリンの少年時代(Macgnímrada Con Culainn)


クー・フリンの誕生(Compert Chon Culainn)


クー・フリンの幻の戦車(Síaburcharpat Conculaind)11世紀

八住利雄 編 『世界神話大系40 アイルランドの神話伝説』 名著普及会(1981)


クー・フリンの病(Serglige Con Culainn)9世紀


グラーウ・ディーゲン(glam dícenn)

本書pp.122-124.人に死をもたらす程の強い諷刺の一種のこと。

松岡 利次『初期アイルランドの諷刺詩』法政大学教養部紀要 / 法政大学教養部 編 (通号 111) 2000.02 p.1~19


暗闇(The Dark)1965年

ジョン・マクガハン(John McGahern)作。


黒髪のロザリーン(Dark Rosaleen)

1846年に『ネイション』に掲載されたジェイムズ・クラレンス・マンガン(James Clarence Mangan)の詩。


クロンマクノイズ年代記(Annals of Clonmacnoise)


ゲール人はどこに行ったのか(Cáit ar ghabhadar Gaoidhil?)


幻影の予言(Baile in Scáil)

八住利雄 編 『世界神話大系40 アイルランドの神話伝説』 名著普及会(1981)


コール・アンマン(名字義)(Cóir Anmann)


ゴールウェイ史 1820年

ジェイムズ・ハーディマン(James Hardiman)の著作。


コケインの楽土(The Land of Cokaygne)

中世アイルランド英語の狂詩。


告解の秘蹟の鑑(Sgáthán Shacramuinte na hAithridhe)1618年


コナハトの恋歌(Love songs of Connacht)1893年

本書pp.219-222.ダグラス・ハイド(Douglas Hyde)編


コナハトの宗教詩(Religious Songs of Connacht)1906年

ダグラス・ハイド(Douglas Hyde)編


コナハトの年代記


今宵,風怒鳴り(Is acher in gáith in-nocht)9世紀

『ザンクト・ガレン注釈』のp.112に書き付けてある詩。


コルマクの語彙集(Sanas Chormaic)900年頃


コルマク・マク・アルト約束の地へ行く(Echtra Chormaic I dTír Tairngiri)


コルム・キレ讃歌(Amra Choluim Chille)597年


コルム・キレの生涯(Betha Colaim Chille)1532年

マーナス・オー・ドーナル(Maghnas Ó Domhnaill)による大部の伝記。


コルム・キレの聖職者の異界行(Echtra Clérech Choluim Cille)


古老たちの語らい(Acallam na Senórach)1200年頃


コンラの異界行 8-9世紀


魚の臭い(A Smell of Fish)2000年

マシュー・スウィーニー(Matthew Sweeney)の詩集。


サンクチュアリ(Sanctuary)2004年

マシュー・スウィーニー(Matthew Sweeney)の詩集。


ザンクト・ガレン注釈 9世紀


三項格言 9世紀


三十人の賢人 1590年頃


三部作パトリック伝(Vita Tripartita)900年頃

『パトリック伝』(Bethu Phátraic)のこと。


シェードナ(Séadna)1904年

ピャダル・ウア・リーレ(Peadar ua Laoghaire)が、アイルランド語学習者向けに書いた物語。


詩人の手引(Auraicept na nÉces)写本は14世紀より


島人(An tOileánach)1929年

トマース・オー・クリーハン(Tomás Ó Criomhthain)の自伝。


写生(Life Drawing)1982年

バーナード・マクラヴァティ(Bernard Mac Laverty)の短編。


修辞的英語文法(A Rhetorical Grammar of the English Language)1783年


終末の兆し 13世紀

松岡利次 編訳『ケルトの聖書物語』岩波書店(1999)


受難と説教(The Passions and the Homilies)14世紀


常新舌(Tenga Bithnua)10世紀

松岡利次 編訳『ケルトの聖書物語』岩波書店(1999)


書簡(Epistolae)7世紀


信心要綱(Aipgitir Chrábaid)600年頃


スイム・トゥー・バーズにて(At Swim-Two-Birds)1939年

フラン・オブライエン(Flann O’Brien)作。

フラン・オブライエン 著, 大澤正佳 訳『スウィム・トゥー・バーズにて (白水Uブックス/海外小説 永遠の本棚)』白水社(2014)


スヴネの狂乱 12世紀


スネードゥグスとマク・リアグラの航海(Immram Snédgusa ocus Maic Riagla)


聖コルム・キレと異界の若者との対話 9世紀


聖コルンバ(コルム・キレ)伝 692-697年頃


聖書の奇蹟について(De mirabilibus sacrae scriptirae)655年


聖パトリック伝


聖ブレンダン伝

松岡利次 編訳『ケルトの聖書物語』岩波書店(1999)


聖ブレンダンの航海(Navigatio Sancti Brendani Abbatis)8世紀以降


聖ベラハ伝(Betha Beraigh)


第三の警官(The Third Policeman)

フラン・オブライエン(Flann O’Brien)作。(死後、1967年に出版された)

フラン・オブライエン 著, 大澤正佳 訳『第三の警官 (白水Uブックス/海外小説 永遠の本棚)』白水社(2013)


ダ・デルガの館の崩壊(Togail Bruidne Da Derga)9世紀

松村賢一氏による翻訳がある。中央大学出版部から出ている『ケルティック・テクストを巡る』所収。

リンク ケルティック・テクストを巡る(中央大学人文科学研究所翻訳叢書 8)

小菅奎申, 松村賢一, 三好みゆき, 大澤正佳, 北文美子, 木村正俊, 真鍋晶子, 盛節子 訳『ケルティック・テクストを巡る (中央大学人文科学研究所翻訳叢書)』中央大学出版部(2013)


ダブリン・ゲール協会紀要(Transactions of the Gaelic Society of Dublin)1808年


ダブリンの市民(Dubliners)1914年

ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)作。

ジョイス [著], 柳瀬尚紀 訳『ダブリナーズ (新潮文庫)』新潮社(2009)


タラの丘での演説(Speech at Tara)1843年

ダニエル・オコンネル(Daniel O’Connell)の演説。


ディアルミドとグラーネの追跡(Tóraigheacht Dhiarmada agus Ghráine)おそらく9-10世紀.しかし、残存する最古の版は15世紀


ティゲルナハの年代記(Annals of Tigernach)


ディンヘンハス(地誌)9-12世紀


出稼ぎ日記(Dialann Deoraí)1960年

ドーナル・マク・アウリー(Dónall Mac Amhlaigh)作。


摘要(Epitomae)7世紀


デシデリウス(信心の鑑)(Desiderius : Sgáthán an Chrábhaidh)1616年


トイルヤルバハの勝利(Caithréim Thoirdhealbhaigh)14世紀


トゥアン・マク・カリルの話(Scél Tuáin Meic Chairill)9世紀


トマース族の議会(Pairlement Chloinne Tomáis)17世紀


トランスレーションズ(Translations)1980年

ブライアン・フリール(Brian Friel)作。

ブライアン・フリール 作, 清水重夫 [ほか]訳『ブライアン・フリール (現代アイルランド演劇)』新水社(1994)


トンネルで酒びたり 1951年

フラン・オブライエン(Flann O’Brien)=ブライアン・ノーラン(Brian Nolan)によるジョイス文学論


貪欲な悪魔(An Craos-Deamhan)1905年

ピャダル・ウア・リーレ(Peadar ua Laoghaire)による『マッコングリニの夢想』の現代アイルランド語への翻案。


ニアル・ノイギアラハの最期(Aided Néill Noígiallaig)


二賢者の対話(Immacallam in dá Thuarad)


ネイション(The Nation)第一期 1842-48年,第二期 1849-96年

トマス・デイヴィス(Thomas Davis)などの編集による週間の文化政治新聞。


ネラの異界行(Echtrae Nerai)10-11世紀


ノックナゴー──ティペラリーの家(Knocknagow, or the Homes of Tipperary)1879年

チャールズ・キッカム(Charles Kickham)作


儚き生よ

本書pp.89-93.コルンバヌスの著作。


墓場の土(Cré na cille)1949年

マーチーン・オー・カイン(Máirtín Ó Cadhain)作。


二十歳まで(Fiche Blian ag Fás)1933年

ムリシュ・オー・スーレヴァーン(Muiris Ó Súlleabháin)の自伝文学。


バリモートの書(Book of Ballymote)1400年頃


ハンフリー・オサリヴァンの日記 1827-35年

ハンフリー・オサリヴァン(Amhlaoidh Ó Súilleabháin(Humphrey O’Sullivan))による1827-35年までのアイルランド語による日記。


伴侶(Company)1979年

サミュエル・ベケット(Samuel Beckett)作。

サミュエル・ベケット 著, 宇野邦一 訳『伴侶 (りぶるどるしおる 2)』書肆山田(1990)


ヒスペリカ・ファミナ(The Hisperica Famina)7世紀


ヒュー・ロー・オドンネルの生涯(Beatha Aodha Ruaidh Uí Dhomhnaill)1616年頃


フィネガンズ・ウェイク(Finnegans Wake)1939年

ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)作。


フィン歌集(Duanaire Finn)12-17世紀


フィンの少年時代

渡辺洋子 著『アイルランド―自然・歴史・物語の旅』三弥井書店(2014)


プラマー(チャールズ)


ブランの航海(Immram Brain)8世紀初め

松村賢一 著『ケルトの古歌『ブランの航海』序説―補遺 異界と海界の彼方 (中央大学学術図書)』中央大学出版部(1997)

(中央大学人文科学研究所 編 『ケルト―伝統と民俗の想像力 (中央大学人文科学研究所研究叢書)』(1991)所収の「冒険と航海の物語」ならびに、『ケルト―生と死の変容 (中央大学人文科学研究所研究叢書)』(1996)所収の「異界と海界の彼方」をそれぞれ稿を改めてまとめたもの)


振り返り(The Backward Look)1967年

フランク・オコナー(Frank O’Connor)がトリニティ・カレッジで行った連続公演をまとめたもの。


ブリクリウの饗応(Fled Bricrenn)


フロイヒの牛捕り(Táin Bó Fraích)


ベアの老女の嘆き 900年頃


ペイグ(Peig)1936年

ペイグ・セイヤーズ(Peig Sayers)の語る自伝を書きとめたもの。


ペリフュセオン(自然について)864-866年

本書pp.93-96.

今義博 訳「ヨハネス・エリウゲナ ペリフュセオン(自然について)」, 上智大学中世思想研究所編訳・監修 『カロリング・ルネサンス (中世思想原典集成)』 平凡社(1992), pp.473-631.


ベルファストの紙吹雪(Belfast Confetti)1987年

キアラン・カーソン(Ciaran Carson)作。


ボイルの年代記(Annals of Boyle)


望郷の夢 1000年頃


奔放なアイルランド娘(The Wild Irish Girl)1806年

レイディー・モーガン(Sydney Owenson(Lady Morgan))が自分自身の理想像を描いたものとされる。


マイル・ドゥーンの航海(Immram Curaig Maíle Dúin)10世紀

八住利雄 編 『世界神話大系41 アイルランドの神話伝説』 名著普及会(1981)


マク・ア・ヴァルド(オーン・ルア)(Eoghan Ruadh Mac an Bhaird)


マク・コン・ミー(ギョラ・ブリーデ)(Giolla Brighde Mac Con Midhe)


マク・ダー・ヘルダ

J. G. O’Keeffe. “Mac Dá Cherda and Cummaine Foda” Ériu 5, 1911, pp.18-44


マク・ダトーの豚の物語(Scéla Mucce meic Dathó)8世紀


マグ・トゥレドの戦い(Cath Maige Tuired)11世紀頃


マグ・ムクラマの戦い(Cath Maige Mucrama)


貧しい口(An Béal Bocht)1941年

マイルズ・ナ・ゴバリーン(Myles na gCopaleen[=フラン・オブライエン])作。


マッコングリニの夢想(Aislinge Meic Con Glinne)11世紀後半

松岡 利次『「マクコングリニの夢想」序-1-』法政大学教養部紀要 / 法政大学教養部 編 (通号 73) 1990.02 p.p1~14

松岡 利次『「マッコングリニの夢想」序-2-』法政大学教養部紀要 / 法政大学教養部 編 (通号 81) 1992.02 p.p27~44

松岡 利次『マッコングリニの夢想-4-』法政大学教養部紀要 / 法政大学教養部 編 (通号 89) 1994.02 p.p23~38

木村俊夫, 山田正章 訳 『アンドリュー・コフィー ケルト民話集2』 東洋文化社 メルヘン文庫 (1980)


マーフィー(Murphy)英語 1938年,フランス語 1947年

サミュエル・ベケット(Samuel Beckett)作。

サミュエル・ベケット [著], 川口喬一 訳『マーフィー』白水社(2001)


迷えるスウィーニー(Sweeney Astray)1983年

シェイマス・ヒーニー(Seamus Heaney)による『スヴネの狂乱』の現代語訳。

シェイマス・ヒーニー 著, 薬師川虹一, 坂本完春, 杉野徹, 村田辰夫 訳『さ迷えるスウィニー』国文社(2012)

村田辰夫 [ほか]訳『シェイマス・ヒーニー全詩集 1966~1991』国文社(1995)

シェイマス・ヒーニー 著, 室井光広, 佐藤亨 訳『プリオキュペイションズ―散文選集1968‐1978』国文社(2000)


真夜中の法廷(Cúirt an Mheon-Oíche)1780年頃

ブライアン・メリマン(Brian Merriman)の作品。

ブライアン・メリマン 著, 京都アイルランド語研究会 訳・著『ブライアン・メリマン『真夜中の法廷』: 十八世紀アイルランド語詩の至宝』彩流社(2014)


マロウンは死ぬ(Malone Dies)フランス語 1951年,英語 1958年

サミュエル・ベケット(Samuel Beckett)作。

サミュエル・ベケット [著], 高橋康也 訳『マロウンは死ぬ』白水社(1995)


ミラノ注釈 9世紀


モイラの戦い(Cath Maige Rath)12世紀


モロイ(Molloy)フランス語 1951年,英語1955年

サミュエル・ベケット(Samuel Beckett)作。

サミュエル・ベケット [著], 安堂信也 訳『モロイ』白水社(1995)


ユリシーズ(Ulysses)1922年

ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)作。

BOOKSジェイムズ・ジョイス [著], 丸谷才一, 永川玲二, 高松雄一 訳『ユリシーズ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)』集英社(2003)
ジェイムズ・ジョイス [著], 丸谷才一, 永川玲二, 高松雄一 訳『ユリシーズ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)』集英社(2003)
ジェイムズ・ジョイス [著], 丸谷才一, 永川玲二, 高松雄一 訳『ユリシーズ〈3〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)』集英社(2003)
ジェイムズ・ジョイス [著], 丸谷才一, 永川玲二, 高松雄一 訳『ユリシーズ〈4〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)』集英社(2003)


予言の詩 12世紀


四学者の年代記(Annals of the Four Masters)1632-36年


ラエルテースの息子ユリシーズの放浪(Murugud Uilix maic Leirtis)1200年頃


ラクレント館(Castle Rackrent)1800年

マライア・エッジワース(Maria Edgeworth)作。


陸地測量書簡集(Ordnance Survey Letters)


リスモアの書(Book of Lismore)15世紀


リルの子たちの悲劇(Aided Chlainne Lir)


流浪者メルモス(Melmoth the Wanderer)1820年

チャールズ・マテューリン(Charles Robert Maturin)の代表的ゴシック小説。

C・R・マチューリン 著, 富山太佳夫 訳『新装版 放浪者メルモス』国書刊行会(2012)


麗書(リャウル・ブリャク)(Leabhar Breac)15世紀初頭


霊能治療者(Faith Healer)1979年


レカンの黄書(Yellow Book of Lecan)14世紀末


レンスターの書(Book of Leinster)1151-66年頃


ロイガレ・マク・クリウタンの異界行


ローナーンの息子殺し(FIngal Rónáin)

辺見葉子「エヘドの娘の「恋」─中世アイルランドの文脈」, 柴田陽弘 編著『恋の研究』慶應義塾大学出版会(2005)

マイルズ・ディロン 著, 青木 義明 訳 『古代アイルランド文学』 オセアニア出版(1987)
〈Myles Dillon, Early Irish Literature, The University of Chicago Press, 1948〉


ローマ人たちの内乱(In Cath Catharda)


ロホ・ケー年代記(Annals of Loch Cé)


若い芸術家の肖像(A Portrait of the Artist as a Young Man)1916年

ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)の自伝的な小説。

ジェイムズ・ジョイス [著], 丸谷才一 訳『若い藝術家の肖像 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)』集英社(2014)


私はエーレ(Mise Éire)

パトリック・ピアス(Patrick Pearce)作。


われわれの存在理由(Why We’re Here)1992年

ジョン・マクガハン(John McGahern)作。

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