トゥルカ Tulcha(アイルランド神話・フィアナ説話群〔フィン・マックールの兄〕)

2018年8月17日

渡辺洋子 『アイルランド 自然・歴史・物語の旅』 三弥井書店(2014)

この本の第二部第二章「写本に書かれたフィンの話を読む」では、トーマス・ウィリアム・ロールストンの 『フィンの偉業とその他古代のアイルランドの吟遊詩人たちが語る物語』(Thomas William Rolleston: The High Deeds of Finn and other Bardic Romances of Ancient Ireland, 1910)の中から、フィン・マックールの誕生から少年時代の部分が入ってるのですが、その中にフィン・マックールの兄の名があったのでご紹介。

スコットランド王の臣下になったトゥルカ

クウァルの妻はムールナといい、二人の間には二人の息子がいた。上の息子トゥルカはクヌーハの戦いの後、ゴールの追跡を恐れ、海を渡ってスコットランドに逃れ、スコットランド王の臣下になった。二人目の息子はクウァルが戦死して間もなく生まれ、ドゥブネと名づけられた。
渡辺洋子 『アイルランド 自然・歴史・物語の旅』 三弥井書店(2014)

元の文章は、The High Deeds of Finn and other Bardic Romances of Ancient Ireland から読めます。トゥルカの名が出るところは一箇所ですが、その部分を引用。(太字は筆者)

Cumhal’s wife was named Murna, and she bore him two sons. The elder was named Tulcha, and he fled from the country for fear of Goll and took service with the King of Scotland. The younger was born after Cumhal’s death, and his name was called Demna.
T. W. Rolleston, “The High Deeds of Finn and other Bardic Romances of Ancient Ireland”(1910) / CHAPTER IX : The Boyhood of Finn Mac Cumhal

上の息子トゥルカ(Tulcha)

……知らなかった。この本を読むまで、本当に知らなかったので変な声が出ました。

フィンに兄が居たってことは、クーフリンさんにもどこかに知らない兄弟が居るかも?(ルーグの妻は4人ほどいたそうだし)

Macgnímartha Find “The boyhood deeds of Finn”

Meyer, Kuno (tr.), “The boyish exploits of Finn”, Ériu 1 (1904): 180–190.

で「フィンの少年時代の功績」は読めそうですね。

Tulcha mac Cumaill は ¶4 および ¶13 に名前が出てきます。

ぼく
ぼく
いつか真面目に読もう……

この記事で紹介した書籍の一覧

  • 渡辺洋子 『アイルランド 自然・歴史・物語の旅』 三弥井書店(2014)
  • Thomas William Rolleston, “The High Deeds of Finn and other Bardic Romances of Ancient Ireland”(1910)
  • Meyer, Kuno (tr.), “The boyish exploits of Finn”, Ériu 1 (1904): 180–190. 《 link