オガム文字にまつわる話

2017年11月13日

オガム文字をつくった場所と、時と、人と、その理由とは何か。場所はヒベルニア、時はエーリウの王エラタの息子のブレスの治世、言葉と詩に優れたブレスの弟オグマがつくったのだが、理由は彼の能力を証明し、また学識者のための言葉をつくるためであった。オガム文字の名前は木の名前である。最初のbは樺の木。この文字が書かれたのは、樺の木で守らないと、妻が異界か他の国へ連れて行かれてしまうということをルグに警告するためであった。

『アイルランドの文学精神―7世紀から20世紀まで』 松岡利次  (岩波書店)

いやあ、この元ネタが分かりました!

どうやらIn Lebor Ogaim(“The Book of Ogams”)にある話のようです。

Auraicept na n-Éces – Wikipedia, the free encyclopedia

In Lebor Ogaim – Wikipedia, the free encyclopedia

The Ogham Tract

Internet Archiveでは、Auraicept na n-éces : the scholars’ primer (by Calder, George)のP.273にありますね。

何に載ってる話なんだ……?と思ってたので分かってスッキリしました。

あまり構えてやるとブログ続かないな、となったので、ゆるくアイルランド神話ヒャッホーしたい今年です。

オガム文字とは

追記(2017/11/13)です。

当時のオーガム文字は、木の名によって呼ばれていた。ケルト民族は大いに木を崇拝していたのである。アルファベット20文字の木は次のようである。(グレイヴスのひいている例では、13の子音、5つの母音で、QとNGは省かれている。)

また暦も木によってあらわされていた。(中略)そのほか4つの特別な日も木であらわされた。

『木の戦い』詩:タリエシン 英訳:ロバート・グレイヴス 訳:井辻朱美 書:華雪 エクリ

と、訳注にあったのでその分だけ表にしてみたけれど……うーむ……。

Letter Tree Name Calendar
B カバ Beith 12月24日から1月20日
L ナナカマド Luis 1月21日から2月17日
F ハンノキ Fearn 3月18日から4月14日
S ヤナギ Sail 4月15日から5月12日
N トネリコ Nion 2月18日から3月17日
H サンザシ hUath 5月13日から6月9日
D オーク Dair 6月10日から7月7日
T ヒイラギ Tinne 7月8日から8月4日
C ハシバミ Coll 8月5日から9月1日
Q リンゴ Querr
M ブドウ Muin 9月2日から9月29日
G ツタ Gort 9月30日から10月27日
NG アシ nGeatal 10月28日から11月24日
Z ブラックソーン Straif
R ニワトコ Ruis 11月25日から12月23日
A モミ(エゾマツ) Ailm 冬至
O エニシダ Onn 春分
U ヒース Ur 夏至
E ハコヤナギ Eadha 秋分
I イチイ Iodhadh

Robert Graves, "The white goddess : a historical grammar of poetic myth" を今度読んでみるか……と思いつつ難しそうです。翻訳こんにゃくくださいな。

タリエシンの木の戦いが読めると思って嬉しくて即買った。

自分用メモ

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櫟野もり(Ichino Mori)

ゲームばかりしながらアイルランド神話関係の雑記を書いたりしている。
今やってるのは「FGO」と「FF15」。

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